会長あいさつ

令和6年度栃事研運営方針

 

1 運営方針 

栃事研は、県内の公立小学校・中学校・義務教育学校に勤務する全事務職員で構成する県内唯一の研究団体です。各支部、会員相互の連携を通して学校事務の研究推進や事務職員制度の確立を図るため、研究・研修活動を中心に様々な活動を行っています。また、学校事務職員の専門性を高め、学校事務職員として目指す姿や方向性などを明確にして、子どもの豊かな育ちを支援しています。

さらには、学校事務の共同実施を全県的に展開できるよう情報収集や提供を積極的に行うとともに、学校事務職員の実務能力の向上を図っています。また、共同学校事務室の設置を進め、室長を中心とした事務処理体制の整備充実を目指しています。

 さて、栃事研では、めまぐるしく変化する時代にあっても目標を見失うことなく学校教育に寄与・貢献できる「とちぎの学校事務」を達成するため、令和元年5月に「第2期とちぎ学校事務ビジョン」を策定し、全ての事務職員が「経営参画」を果たすための必要条件や手段などを整理し、実行策「とちぎサクセスプラン」にまとめ、活動を進めてきました。さらに、これまでの進捗状況や定着化の度合いなどの分析結果、カリキュラムマネジメントの導入や栃事研の研究主題である「子どもの学びの充実を図る学校事務」を達成するため、令和5年6月「改訂版とちぎサクセスプラン」を策定し、改めて学校経営参画のための方向性や諸条件、手段、手順などについて提示させていただきました。

日々変化し続ける社会情勢や国や県の動向などを踏まえ、子どもたちが安心し学べる学校、等しく学べる環境を創っていくためには、マネジメント力を発揮し、教職員、保護者や地域と協働していくことや、教育関係諸機関・団体と連携していくことにより果たしていくことが大切です。私たち事務職員も、子どもが笑顔で暮らせる社会の実現に寄与していくことが求められ、そういう視点での栃事研活動が重要です。子どもたちが自ら学び、育ち、成長していく姿を描き、その力量を身に付けるための学校、そして事務職員の役割・機能、行政や地域との連携の在り方などを追及していくことが重要だと考えます。

 具体的には、「カリキュラムマネジメントへの参画」「共同学校事務室の質の向上」「事務職員の力量形成」を主体とした研究・研修活動を継続し、目標達成に向けて活動していきます。

 

「カリキュラムマネジメントへの参画」

教育の質を高めていくための営みに参画し、学校経営ビジョンを推進していく事務職員の姿を研究していきます。また、そのための事務職員の力量形成や共同学校事務室の役割と質の向上について更に研究を進め、目標達成に向けた具体的活動に取り組みたいと思います。

「共同学校事務室の質の向上」

共同学校事務室は学校のための組織です。栃事研は、人材育成やカリキュラムマネジメントへの参画を果たすための重要な組織として捉えています。組織リーダーの存在とともに構成するメンバー一人一人のマネジメント力の発揮が必要です。この共同学校事務室を基盤として、働き方改革と業務改善を推進し、学校のマネジメント強化に尽力していく必要があります。その考えに基づき、共同学校事務室組織の在り方を再構築し、組織力をより高めることで学校の目的である教育の質の向上に寄与していけるよう機能させていくことが大切であると考えます。

「事務職員の力量形成」

教育の質の向上やマネジメントの推進者、学校経営の担い手としての役割や機能を果たしていくための資質能力向上を図る試みになります。現在、「研修の体系化」により力量形成を図っていますが、現状や実態、成果と課題などを検証し見直しを行い、令和5年に「研修の体系図」を新たに策定しました。この体系図を基に、栃事研も各組織と一層の連携を図りながら研修を行い、学校経営参画という課題の達成に向けた力量形成を進めていきたいと思います。研修は、身に付けた力量が学校現場に還元され、教育活動に活かされて初めて「成果」につながります。「仕組み」と「内容」で育てるとちぎの研修の特色を残しつつ、経営参画を果たす事務職員の育成を進めていきたいと思います。

 

「第2期とちぎ学校事務ビジョン」は、実行策「改訂版とちぎサクセスプラン」により、目標達成のための取組を実践・行動していただきたいと思います。「中期研究計画」は「カリキュラムマネジメントへの参画」を年次別課題とし、学校経営ビジョンの「実現」と「策定」への参画による子どもの学びの充実を図る活動、子どもの豊かな学びを支援していくための事務職員の役割について追求し、そのことを通してカリキュラムマネジメントへの参画の具体的姿を考えていきます。

 一方で、事務職員の構成も変化する中、栃事研の役割や組織を見直すため、組織運営の在り方等について答申を受けました。今後、答申内容を基に、より良い活動につながるよう新たな栃事研の組織づくりなどに取り組んでいきます。

 令和6年度も、これまでの経験や反省を生かし、知恵を出し合い、各専門部を含め組織全体で工夫して活動していくことが大切と考えます。活動にあたっては、目標を立て、達成に向けチーム力を発揮して進めていただきたいと思います。栃事研役員一同、総力をあげて真摯に取り組んでいきたいと思います。

 

2 行動指針

 この指針は、「子どもの学びの充実を図る学校事務」を研究主題とし、ミッション「子どもの豊かな育ちを支援する学校事務」の達成を目指した活動を基に、これまでの成果と課題を踏まえ、「これからのとちぎの学校事務の創造」に向けて、一人一人が事務職員としての職務、栃事研の役員としての職務を遂行する上で必要な方向性を示すものであり、行動の基本的考えとなるものです。これまでに積み重ねてきたことをしっかりと胸に刻み込み、新しい時代の学校事務を創造し行動いただきたいと思います。

(1)自覚

 栃事研組織の一員としての自覚をもち、それぞれの役割を果たし、組織の発展に寄与していただきたいです。特に、事務長職にある方は、高い専門知識や幅広い教養と経験を活かし、次世代につながる基盤を築いていただきたいと思います。そして、若年・中堅層はそれを引き継ぎ、次のリーダーとしての自覚をもち、積極的に仕事に取り組んでいただきたいと思います。それぞれがしっかりと役割を果たすとともに、チャレンジ精神をもち実践、行動できる人材になっていただきたいです。

栃事研は研究団体として長年、研究・研修を中心とした活動を行い、学校関係諸機関・団体等からの信頼を得ています。役員の皆様が協力し、会員のために働くこと。その誇りとプライドをもって行動することが重要であると考えます。

 (2)責任

 

 栃事研は、各支部や地区との連携を通して、会員の成長(知識・技能・経験)を促す役割をもっています。栃事研役員として活動するにあたり、組織を担うものとしての「責任」を果たしていくことを、しっかりと認識していただきたいです。

 栃事研は任意団体ですが、各関係諸機関や社会に対して責任をもって目的を達成していく団体です。栃事研で活動することで役員の皆様の成長を図り、栃事研は基より、地区・支部等で中心的な役割を担う人材になっていただきたいと思います。

 (3)信頼

 信頼は、組織にとっての基盤であり、仕事をしていく中で、最も重要なものです。信頼される学校づくりのためには、事務職員(仕事)としての専門的信頼と、協調性や豊かな人間性を築く人間的信頼を、関係する全ての方から築きあげなければなりません。明確なビジョンに基づき、確かな活動を進め、成果を上げていただきたいと思います。その信頼獲得が事務職員の教育における職の拡がりとともに、人として、学校事務職員としての「成長」につながっていくと考えます。